スカイセンサー手元スイッチの作成

(2005/09/11)日本変光星研究会・会誌「変光星」241号より

私はベランダの手摺りにビクセン製スーパーポラリス赤道儀を取り付けて使っています。モータードライブは同社のスカイセンサー2000PCです。普段は冷却CCDによる食変光星の連続撮影を行っています。スカイセンサーは赤道儀の極軸が合っていなくても2・3個の星を使ってアライメントと言う作業を行うことで自動ガイドができます。スカイセンサーにはRISCマイコンが入っていて、アライメント作業によって極軸のズレ量をティーチングすることで計算によって極軸が合っていなくても自動ガイドが実現できるようになっています。しかし、幾つかの問題によって完全にノータッチガイドができません。主な原因は手摺りのタワミなのですが、これを解決できても難しいようです。ただ、この程度では食変光星の連続撮影には支障は少ないです。私は食変光星以外に分光観測も行っています。分光観測の現場では露出中は目的星がずっとスリット上にいなければなりません。こうなると、とてもノータッチガイドとは行かず、半自動ガイドになります。目的星がスリット上に居るか!を、観察用のアイピースを使って眺め続けます。ノータッチガイドはできないのでスカイセンサーコントローラを持って上下左右キーを使い調節をします。で、露出時間なのですが最低でも20分は必要です。連続で3枚を撮影する場合、一時間もコントローラを持って操作をします。最初は苦痛を感じないのですが、次第にコントローラが重く感じてきます。

そこで、スカイセンサーのコントローラの上下左右キーの配線を外へ引っ張り出して軽量のキーボードスイッチ4個をマウントした基板に接続しました。これを「スカイセンサー手元スイッチ」と名づけました。

このスイッチは中継コネクターによって着脱可能となっていて、普段ははずしています。いざ、分光観測!となった時に必要に応じて接続して使っています。

スカイセンサーは改造しました。スカイセンサーの内部は、黄色い(上下左右)キーの基板が7本の電線でメインの基板と接続されていました。

7本の電線の色はカラーコードで1から7になっていました。3から7が上下左右キーとGNDに配線されています。1番と2番は基板中央のLED用です。この基板の半田ランドに、用意した電線を半田付けして外へ引き出します。

スカイセンサー側のカラーコードは3(橙)4(黄)5(緑)6(青)7(紫)です。用意した配線は5本なので5芯のフラットケーブルを使いました。カラーコードは1番が茶、2赤、3橙、4黄、5緑となるように半田付けしました。付加した電線は半田付け部分の強度が不足していますので、上下左右キー基板を取り付けるための基板スペーサーに配線止めで固定しました。電線を外に出す穴が無いのでスカイセンサーのエンクロージャーを削って穴を設けました。

外に出した配線の先は5極のコネクターにしました。持ち合わせていた対基板用のコネクターを使ってしまいましたが、DINコネクターを買ったほうが良かったと思っています。

手元スイッチは4個のタクティルスイッチを使いました。ボタンを押している間はスイッチがONする構造のスイッチでコンピュータのキーボードと同じなのでキーボードスイッチなどとも言われます。基板は電気実験などに用いられるユニバーサル基板で、手で割るように切って使う基板です。これも、ちゃんとした基板を使ったほうが良かったのでは?と思っています。

最後に回路図を示します。簡単な物です。

あまりにも適当な工作で芸も無く技術的難しさが全くありません。今度、PICマイコンを使ってスカイセンサーを無改造で手元スイッチが実現できるものも工夫してみます。


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