食変光星のO-Cを求めてみよう(10)

(2012/12/25)

光度曲線から極小時刻を求めるには幾つかの方法があります。今までに「eclmin.exe」と「AVE」と言うプログラムを紹介しました。しかし、これらは64Bit CPUのWindowsでは動作しません。

そこで、64Bit PCでも動作するプログラムを作成しホームページで公開しました。今回はこれを使った方法を紹介します。

まずプログラム(geo_hel32)をダウンロードして解凍します。geo_hel32はhttp://eclipsingbinary.web.fc2.com/dload-1.htmlの「6.日心補正計算プログラム」です。

解凍すると上のようになりますが、sdata2.stdは有りません。

stdファイルはプレインテキストの変光星観測データです。サンプルはここからダウンロード出来ます。

stdファイルが用意出来たらgeo_hel32.exeを実行します(実行にはVisual Basic Ver5のruntimeライブラリが必要です)。std file名が違っていたら修正して下さい。また、stdファイルに記述してある日時がUTならばtime zoneをUTにチェックします。

次は観測した星の赤経(RA)と赤緯(RD)を入力します。変光星名からも検索出来ます。この例ではGEMAFを入力し「search」ボタンを押しています。

座標入力が出来たら「補正開始」ボタンを押します。これで日心補正を行い minima25.txt を作成します。

geo_hel32は終了させ、次はminima25cexeを実行してFile→Openを選択します。

minima25.txtを選んでOKボタンを押します。

ためしにトレシングペーパー法で極小時刻を求めてみます。2. Tracing Paper の右横の「Go」ボタンを押します。

このように極小時刻を表示してくれます。

KW法で求めるには 4. Kwee and Woerden の右横の「Go」ボタンを押します。

光度曲線が現れたら、計算開始位置でマウスを右クリックして、計算終了位置でマウスを右クリックします。マウスをクリックする位置は極小を挟んで同じ位離れた所を指定すると良いでしょう。そのあと、Fit Kwee ボタンを押します。

KW法で求めた極小時刻は2456275.14480でエラーは0.00003になりました。先頭の"2"が無いので注意しましょう。またユリウス日は日心時になっています。


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